「確信犯」という言葉は、二通りの意味で使われていることは御存知でしょうか?
誤用されてできた言葉が更に誤用されているようなのです。
一般的にもかなりの割合で間違った使い方をされている言葉の代表的存在ではないでしょうか。
そこで今回の記事では「確信犯」という言葉の正しい意味や使い方について改めて調べてみました。
「確信犯」の読み方
「かくしんはん」と読みます。
「確信犯」の意味
言葉の意味は辞書的に言うと、
政治的・思想的または宗教的信念に発して、それが正しいことだと確信して行う犯罪。
という意味です。
自分が正しいと思って疑うこともなく行う犯罪のことです、よくある誤用は「悪いと分かっていながらやる行為」という真逆の意味に使われています。
確信犯の典型的な例はテロです。
テロリストたちは自分たちが正しいと考えて、疑うことなく信じて破壊活動などを繰り返すわけです。
「確信犯」の使い方事例
「テロリストたちは皆、確信犯だ」という使い方ができます。
「確信犯」の誤用されるパターン
「支払いの時に必ずトイレに行く○○君は確信犯だ」など
「確信犯」と「故意犯」の違いとは?
現在正しいとされている「確信犯」の使い方は、テロリストや政治犯、または学生運動をしていた人たちや赤軍派などに対して使われます。
そして現在誤用されている使われ方が「確信犯」を「故意犯」として使われているようです。
先程の例文のように「支払いの時に必ずトイレに行く○○君は確信犯だ」と使われるのですがこれは「支払いの時に必ずトイレに行く○○君は故意犯だ」と使うべきなのではないでしょうか!?
語源
誤用の誤用なのかもしれません。
本来の意味は刑罰論用語で法律に反する犯罪には違いないが動機が崇高な理念に基づいているとして「減刑」するという文脈で使われたそうです。
その後テロなど宗教的思想的政治的理念に基づく犯罪を「確信犯」というようになって誤用が定着してしまったようです。
本来なら「確信犯的」とでも表現するべきかと思いますが、現在「確信犯」として使われています。
まとめ
・読み方「かくしんはん」
・意味「自分が正しいと思って行う犯罪」
・使い方「テロリストは確信犯だ」
・誤用されるパターン
「支払いの時に必ずトイレに行く○○君は確信犯だ」など
現在正しいとされている確信犯の意味も誤用から始まって定着した言葉ということなので、間違って使われていると書いていることが近い将来定着して正しい言葉として認められる可能性も否定できません。
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